リフティングのトレーニングには様々なものがありますが、今回は初めてボールに向かう子供たち向けに行っているものの一例を挙げて解説します。
1.子供がサッカーが大好きな状態にすること。
2.子ども自身が「ボールが足に当たる位置」を認識すること。
3.ボールを蹴る瞬間の「ボールと自分の位置」を把握すること。
4.連続した動作のリズムを感じるようにすること。
以上の4つが大きなポイントです。
サッカーに限らず、「技術」というのはやはり「反復」が必要となります。
ここでは、子供があきらめず、目標をもって継続的に取り組めるモチベーションを持たせてあげることが大切です。
2.ではボールが当たる足の部位を子供たちに手で触らせたり、ボールを手で持って何回もその場所に当てたりさせます。ボールを高く蹴り上げるなど、子供が興味を持ちながら、行えるようなトレーニングを重ねます。ボールが当たるポイントを把握することが目的です。
3・4.以上の事を抑えた後、ワンバウンドリフティングが効果的です。
「一回蹴ったら必ず一回落とす」という課題を与えます。子供にとっては落とさず連続して行うことが、うまくいかない時に非常にストレスになってきます。
出来る子供は、「連続してやりたい」と言い出すことでしょう。出来ない子供には一度落とすことで「安心感」を与えます。そして、それを落としても足しながら100回程度こなしていきます。
1回落としてをこなしたら、「2回ついて1回落とす」をこなしていきます。そしてその回数を3・4・5・6…と増やします。
以上のようなトレーニングをおこなううちに3.4をこなしていくこととなります。
数回の練習のうちに数十回はできるようになります。早い子百回をこなします。
ただ、リフティングは回数が出来るよりも、様々な部位で、移動しながら、などが出来ることが重要です。
以前、東京ガス(現FC東京)にいたときに、カメルーン代表の選手が在籍していたことがあります。
彼は、日本人のように細かにリズム良くリフティングすることは出来ませんでしたが、10m位高く上げながら、一度も落とさずリフティングを続けていました。
私のリフティングの概念を変えた選手でした。他にも外国人選手というのは、このようなことが多かった気がします。
長くなってしまいましたが、子供のサッカーでは「楽しさ」=続けようという「意欲」や「モチベーション」を保たせながら、ということがポイントです。
うまくなるのはコーチではありません。子ども自身によって決まります。これは全世界共通のことだと思います。それを助けてあげ、アドバイスをあげることがコーチの役目です。
子供たちの笑顔がたくさん見えることを願っています。
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